出口のないお花畑に迷い込んで

あなたがそこにいてくれるから

「愛と青春キップ」備忘録その①

 

「愛と青春キップ」一生観ていたいと思えるくらい大好きな作品なのですが、人間は忘れる生き物なので、今のうちにできるだけ書き留めておこうと思います。あくまでも自分のための備忘録ですが、あわよくば補足してもらえたら良いなぁ、と。

メモなどを一切とらず、頭で覚えただけなので、歌詞はわからないところだらけだし、台詞も細かい言い回しや順番などが間違っていたり、抜けていたりすると思います。大幅に違うところや、ここはこうじゃなかった? というところなどがあったら、こっそり教えていただけると嬉しいです!

 

まだ未完成なので、今後も加筆修正していく予定です。

 

 

 

※以下、ただのネタバレでしかないので、お気を付けください。

主に渡辺翔太くん演じる小笠原優くんの動線しか書いていません。また、演出を個人的に解釈している箇所などありますが、こういう捉え方をする人もいるんだなくらいに受け取ってもらえれば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開演直前から音楽が流れる。劇中歌(Instrumental)のメドレー。

暗転中に下手袖から登場する優くん。

● Overture

場面はナイトショーのリハ。船の名前は「スターシップ号」ライトアップされたステージ、優くんは下手1番からスタート。下手奥に移動し、セットのストッパーを外して1/4回転させてストッパーを下ろす。

センターから静さんと一緒に前に出てきる。下手1番。それから上手1番に移動。セットの中段に上がる。

 

アトランティスの夢

大いなる海を越え 消えぬ記憶が

呼び覚ました想い 幻の場所へと

 

希望(希望)目指す

スターサファイヤ 極上の光

(?)

 

アトランティスの夢 信じて

(?)

伝説の星座 描いて

(?)

 

降りてきて前に出るとき、静さんとアイコンする優くん。それから静さんの手をとってエスコート。手を離したあと、静さんがバランスを崩す。

吉野「ストップストップ! おい、優! なにやってんだ! きちんとやれ!」

優「やってますよ! いや、でも…!」

亨「吉野さん、優だけが悪いんじゃないんです。その前にフォーメーション崩したの俺なんで、俺も悪いんです。静さん、すみません。(優くんに)俺が悪かったんだ」

修一「すみません! 僕たちバックがもう一度、リーダーときちんとフォーメーションの確認しますので! もう一度だけやらせてください! お願いします!」

吉野「……もう一回頭から行くぞ!」

静「吉野、休憩にしましょう。本番は夜でしょ?」

吉野「一旦休憩!」

 

 

吉野「優! さっきの態度はなんだ! 静さんの今の状態知ってるだろ? 足を怪我をしてから気力が落ちてるんだよ。やっとのことで今回の船上ショーツアーにこじつけたんだ! お前たちがフォローしないで誰がするんだ!」

ざわざわといろいろな声が聴こえる。それぞれの心の叫びみたいな。

 

♪ Job is Job

言いたいこと ほんとのこと

薄情さ 負けるな This is Job

 

吉野「お前ら現実をわかってるんだろうな? 今のお前たちじゃ客は来ないんだ。今回のショーができるのも彼女の力なんだよ。一年も休んでたんだぞ。普通なら忘れられて仕事なんて来ないんだ。お前たちだってこの一年、たいした仕事できてなかっただろう!」

 

やりたいこと やるためなら

ぐっと堪えて 上手くやれ Job is Job

 

亨「吉野さんすみませんでした。ほら、優も吉野さんに謝れ!」

すっとぼけ優くん。すんっとしたお顔。

亨「優!!!」

優「……すみませんでした……」

吉野「わかってくれりゃぁいい。リハーサルは本番の2時間前からにしよう」

時生「吉野さん、静さんがお呼びです」

吉野「どうだ?彼女の機嫌は」

時生「久しぶりなので、少しお疲れのようでした。それに、やはり足のことを気にされていて…」

吉野「わかったぁ」

 

 

センターから奥へ。暗転。そのまま上手セット横に移動し待機。セットを1/4回転させ、ジャケットを脱いでセンターから登場。

優「もぅ、なんで亨が謝るんだよ! あれは静さんが!」

亨「わーかってるよ! でも時間も押してたし、あそこで揉めてもさらに時間とられるだけだったから、あれでよかったんだよ」

ジャケットの袖揃えて横に置く優くん。

修一「静さん、まだ足が痛むのかなぁ」

涼子「一年も休んでたんだもん、無理ないんじゃない」

慎吾「やっぱり復帰は早かったんじゃないかぁ?」

修一「きっと僕たちのために無理して復帰してくれたんだよぅ」

慎吾「はぁ? そんなわけないだろ。お前はほんっとうにお気楽だな」

慎吾さんと目配せして修一くんを見て少し呆れたように微笑む優くん。

修一「えっ? えっ?」

涼子「自分のためでしょ。このまま忘れられるんじゃないかって怖くなったんじゃない」

修一「そんなはずないよ! 静さんはダンスはもちろん、歌い手としても苦労してここまで極めた人だ。僕たちバックのことも考えてくれてるはずだよ」

優「修一はいつも静さんの味方だなぁ」

修一「静さんのおかげで、僕たちはステージに立ててる。だから尊敬してるよ?」

慎吾「どんなにすごくても、ステージに立てなきゃただの人だ。俺たちも同じ」

涼子「そうそう。まぁあんたたちは良いわよね。休んでるあいだ静さんの代わりにショーに出させてもらったりしてたし」

修一「あれは、たまたま僕らが三人で練習してるのを見て声を掛けてくれたんだよ」

亨「もういいだろ! 俺たちはダンスが好きで集まった仲間なんだから」

涼子「そうね」

修一「よぉ~し! じゃあもう一回リハーサルをやろう! はい、みんな準備して~」

優くんが投げたベストを華麗にキャッチする亨くん。

修一「ナイスキャッチ!」

ジャケットを着た優くん襟元を正す。

横一列に並ぶ。

イントロが流れ、少し踊ったあと、それぞれLEDパネルを取りに行き、頭上に掲げる。

「愛と青春キップ」の文字が点灯。

 

♪ Goddess of Stage

修一)心の底から 君と笑い合ってたいから

    元気を放つよ 憂鬱にSay Goodbye

 

(優)納得できないことは頷けないんだよな

   自分らしく行こう 少しずつRun Away

 

(亨)身体中をMusicかけてく魔法

   愛も夢も希望もMy Life

 

歌へ踊れ目覚めよMy Soul

 

見つめて 見守って Night & Day

Goddess of Stage

僕の夢は 君の夢さ

 

こっち向いて 微笑んで そのまま

ずっとそばで

星も虹もすべて 君に捧ぐ

 

(修一)このステージにありがとう

(優)幸せが降り積もってく

(亨)僕が僕を超えていく

一緒に行こうぜ

 

見つめて 見守って Night & Day

Goddess of Stage

僕の夢は 君の夢さ

 

こっち向いて 微笑んで そのまま

ずっとそばで

星も虹もすべて 君に捧ぐ

 

 

最後の音に合わせてりっちゃんが鏡を静さんの前に出す。

静「これでいいわ。ねえりつ子、あなたダンスやってたのよね?」

りつ子「えっ…はい。この仕事をはじめる前は…」

静「どうしてやめたの?」

りつ子「っ…と、わたしには向いてないかなぁって、はい」

静「そう。ねえ、あなたから見て、さっきのわたしのダンスどうだった?」

りつ子「どうっておっしゃいますと…?」

静「足のことよ」

りつ子「…変わらず、素敵だったと思います」

静「ダンサーだったあなたなら、わたしの足のことわかるわよね?」

りつ子「はい……」

静「正直に言って」

りつ子「静さんのことを、みなさんは待っていますから」

 

吉野「失礼しまーす! 何かありましたー?」

静「吉野と話があるから」

りつ子「はい、では失礼します」

静「どう? 久しぶりに見たわたしは」

吉野「どうって、以前となんら変わりありませんでしたけどー? むしろ休んで良くなったんじゃないですかー?」

静「ノせるのが上手いのね」

吉野「わたしは見たままを言っただけです。そんなことより、やらなきゃならないことが山積みなんですよ。もう勅使河原静に休みという文字はないんです。ノっていただかないと~ノってノって~」

小さく笑うけど浮かない顔の静さん。

吉野「…足のことを気にしてるんですか? わたしはマネージャーから始めて何から何まであなたと一緒にやってきました。今ではこうしてディレクションまでやらせてもらってる。あなたのことは誰よりもわかっているつもりです。そのわたしが大丈夫だと言ってるんです。だめだと思ってたら最初からこの作品を復帰第一作には選びませんよ。それに、医者が太鼓判を押してくれました! あなたはショーの第一人者と言われるあの勅使河原静です!」

静「完璧にはできないのよ」

吉野「そんな弱気でどうするんですか。目の前に観客がいる限り、ステージに立ち続ける。それがひとりになったとしても続けるのがプロだって言ってたの誰ですー? わたしはあなたからショービジネスの世界を嫌というほど教わりましたけどー?」

静「そんなこと言ったかしら。わかったわ。でも、これだけはお願い。さっきのはわたしがバランスを崩したの。今度からはちゃんとわたしに言ってちょうだい」

吉野「わかりました」

 

 

波の音が轟くなか、下手から暗がりを歩いてくる優子ちゃん。甲板の階段を上る。

優子「…さよなら…」

レイ「ねえ、ミエちゃん!そのコーヒー勅使河原静さんの楽屋に持っていくのよね?」

ミエ「そうだけど…どうかした?」

レイ「お願いっ! それわたしにやらせてくれないかな?わたし勅使河原静さんの大ファンなの!」

ミエ「えー」

レイ「小さい頃からずっと憧れてたの! このクルージングのナイトショーに出演されるって聞いて、生で見てみたいの! わかるでしょ?」

ミエ「わかるけど、バレたら怒られるし…」

レイ「そんなこと言わないで~お願い!」

ミエ「えー」

レイ「一生のお願い! もうお願いしないから!」

ここ毎回パターン変えてくるレイちゃん。「一生のお願いここで使うから!」とか、「ちらっ」とかの日もあった。

ミエ「もう~わかった!」

レイ「やった!」

ミエ「じゃあレイちゃんこれ持って!」

レイ「わかった!」

ミエ「わたしがレイちゃんと代わることはできないから、ふたりで行こう?」

レイ「うん!!!」

ミエ「こっち」

レイ「はードキドキする…」

優子「あの、」

レイ「はい?」

優子「先程、勅使河原静さんって言いましたよね?」

レイ「はい!」

優子「勅使河原さんってあの、女優の…?!」

レイ「そうです! お客様はご存知なんですか?」

優子「ええ、歌も上手でダンスも素敵…」

レイ「ですよね!!! あの、」

ミエ「ちょ、レイちゃん!」

レイ「大丈夫だって、余計なこと言わないから! 勅使河原さん、一年ほどお休みされていたんですけど! 今夜このクルージングのナイトショーで復帰されるんですよぉ!」

優子「そ、そうなんですか?!」

レイ「そうなんですよ! お客様もファンの方ですか?」

あの作品知ってます? とか各公演小ネタ挟むレイちゃん。

優子「いえ! わたしは遠くへ行きたくて乗り合わせただけです…」

レイ「そうですか。でもきっと素敵なナイトショーになると思いますので、楽しみにしていてください!」

ミエ「レイちゃん」

レイ「それではお客様、ごゆっくりお過ごしくださいませ」

「サインもらってもいいかな?」とか「写真撮ってくれるかな?」「握手してくれるかな?」とかレイちゃんここも公演ごとに変えてた。

優子「ナイトショーか……最後の思い出にしようかな……」

 

 

リハが再開される。

 

♪ Paradise is ready!

(静)あの子も この子も 子猫も おいでよ Paradise is ready!

   (?)さらけ出せば

Wow Wow Wow 心も体も魂も

Wow Wow Wow 乱れて悶えてecstasy

(静)(?)

   (?)

Wow Wow Wow 指先つま先舌の先

Wow Wow Wow 魅惑の未開のchemistry

 

(?)

C'mon C'mon C'mon C'mon

C'mon C'mon C'mon C'mon

Paradise!

 

船体が大きく揺れる

みんなが倒れ込むなか、両手をついて受け身をとる優くん。

静さんの肩を抱き、時生くんに引き渡す。

緊急避難のアナウンスが響き渡る。

● Abandon ship!

優くん上手から下手に移動。センターで少し立ち止まり、ネクタイに手をかけながら上手に走り、捌ける。

 

 

救命ボートに乗り込んでいくりっちゃんと静さん。吉野さんもライフジャケットをもってボートにいる。

りつ子「他のみなさんは…?」

慎吾「今準備してる、大丈夫だ!」

ジャケットを脱いでネクタイもとり、シャツのボタンを下3つくらいだけ留めた状態で上手袖から出てくる優くん。右手に懐中電灯を持っている。セット使いながら下手に走っていき、少し踊ってからそのまま下手に捌ける。

上手から時生くんを支えて出てくる修一くん。

修一「大丈夫?」

時生「まさか天井が落ちてくるなんて思わなかったから…」

修一「挟まれなくて良かったよ」

時生くんをボートに乗せる。

修一「亨と優は?!」

吉野「涼子を探しに行ってる」

下手から出てくる優くん。上手の涼子ちゃんとタイミングを合わせて踊る。

涼子ちゃん倒れ込む。

優「大丈夫?!」

涼子ちゃんのそばにかがんで、体を支えながらボートへ。

優「こっちだ!」

修一「あ、きた!」

優「乗って!」

 

優「亨は?! 」

吉野「おい! 早くしろ!」

優「亨がまだです!」

赤いアラートランプを外す優くんと修一くん。

上手から出てくる亨くん。優子ちゃんを見つける。

亨「おい! 何してんだ! 早く逃げるぞ!」

優子「わたしはいいです! どうせ死ぬのでほっといてください…」

亨「勝手なこと言ってんじゃねぇ! 早くしろ!」

優「亨!」

亨「乗れ!」

優子「離して! わたしはこのままここで死ぬんだから!」

涼子「あんた何言ってんのよ!」

亨「つべこべ言ってないでさっさと乗れ!」

吉野「よし、みんな揃ったな。お前たちも早く!」

レイ「みなさんご無事ですか!」

亨「あなたたちは乗らないんですか?」

ミエ「わたしたちはだめです! 定員オーバーになってしまいます!」

レイ「お客様が優先です! 従業員は後にします!」

亨「優」

優「わかった」

亨「乗ってください!」

ミエ「このボートの定員は10名です! それ以上は重量オーバーで沈んでしまいます!」

亨「いいから早く!」

優「もたもたしてたら船ごと沈む!!!」

レイ「あなたたちは?」

亨「俺と優は泳いでいくので気にしないでください! 修一! そっちは任せた!」

修一「わかった!」

亨「優!」

優「わかった」

船からボートを切り離す。

亨「優、飛び込むぞ」

優「ああ」

 

ランタンライトの明かりを灯し、懐中電灯であたりを照らしながら見渡す修一くん。

修一「真っ暗で何も見えないな…」

りつ子「亨くんと優くん、ちゃんと逃げられたかな……」

慎吾「あのふたりならなんとかしてるって」

吉野「海に飛び込んだところまでは見えたけどなぁ」

りつ子「だったらいいけど…」

ミエ「……わたしたちのために、すみません……」

修一「いや、みんな同じだよ。大丈夫。気にしなくていいよ」

吉野「それにしても何が起こったんだ…あんなにでかい船が真っ二つになるなんて思ってもみなかった」

ミエ「どうやら航路が違っていたみたいで。座礁して船の一番弱いところに亀裂が入ったと言っていました」

時生「あんなにでかい船なのに脆いもんなんですね…」

慎吾「俺たちこれからどうなるんだろうな…」

不安が広がっていく。

レイ「助かると思います! 沈む直前まで救命信号を打ってましたから! きっとすぐに助けが来ると思います!」

慎吾「早く見つけてくれるといいな…」

時生「真っ暗で、波の音だけで、静かだ…こんなんで俺たちのことがわかりますかね…」

優子「わからないと思います」

絶望が連鎖していく。

優子「沈没してもう一時間ですよ。救助来るならとっくに来てますよ。どうせみんな死ぬんですから…」

涼子「あんたねぇ、あんたは死にたいかもしれないけど、わたしたちは生きたいの! 一緒にしないでよね!」

修一「こんなところで揉めないでよ! 朝になればきっと助けが来るよ!」

慎吾「そうだよな! 明るくなれば俺たちのことはわかる!」

静「余計なことを考えるのはやめて。気をしっかり持つのよ」

 

修一「おい! あれ! 亨だ!」

「「「亨!」」」

ボートの下手側にしがみつく亨くん。

修一「優もいる!」

ボートの上手側にしがみつく優くん。このときにはイヤーカフが外れている。

息を切らして虚ろな目で気だるげにボートに右腕をかける。

吉野「他のボートは見たか?」

優「いや、わかりません」

レイ「あの! 助けてくださってありがとうございました! とにかく上がってください。海のなかにいると体が冷えてしまいます」

亨「いや、だめだ。重量オーバーで沈んじまう」

亨くんの台詞に合わせて、首を横に振ってから頷く優くん。

時生「それにしても暗いな……」

涼子「波の音だけで何も見えないなんて気味が悪い…」

修一「朝が来るまでの辛抱だよ」

時生「朝になるまで何時間あると思ってんだよ! それまでは真っ暗なままなんだよ。いろいろあったけどこんなに時間が経つのが遅いなんて」

亨「みんな頑張ろう! きっと大丈夫だから!」

修一「そうだよ! 力を合わせて頑張ろうよ!」

時生「さっきから頑張れ頑張れって何を頑張れって言うんだよ! こんな真っ暗で、何も見えなくて、頑張っても時間が変わることはないよ!」

吉野「時生…もういい…黙ってろぉ…」

修一「みんなーーー!!! 元気を出してーーー!!! そうだ、こんなときこそ歌いましょう! きっと元気出ますから! 僕たちにできることで、元気を作りましょうよ!」

 

♪ 歌おう

(修一)みんな!元気を出して 思い出すんだメロディー

    弾むリズムに乗せ 響かせたハーモニー

    高鳴る鼓動

 

(修一)みんな元気を出して 僕らには歌がある

(優)できることからしよう

(亨)小さなことだって

悲しいとき つらいときこそ

 

(修一)明けない夜はないって

わかっていても闇が深くて 立ち尽くすけど

(修一)沈んだ顔を上げて

(亨)望む未来を

(優)見つめ続けよう

空の彼方に

 

歌おう 歌おう ありったけの声で

ほら歌えば 心が晴れるよ

 

歌おう 歌おう どんなときだって

歌声から 希望が 始まる

 

歌おう 歌おう

(修一)どんなときだって

歌声から 希望が 始まる

 

歌ってるあいだ、修一くんや涼子ちゃん、りっちゃん、みんなとそれぞれ目を合わせる優くん。とても優しくて柔らかい表情。

 

修一「ほらほら、なんか元気が出てきたでしょ? ほらね!」

みんなで笑い合う。優くんは涼子ちゃんに「泣いてんの?」とか「泣くなって」とか言ったり言わなかったり。

静「あなたたちはこんなときでも歌うのね」

亨「シッ…みんな静かに…!」

優「何だこの音…!」

慎吾「波の音じゃないのか?」

亨「違う…これは…津波が迫ってくる音だ…!!! みんな掴まれ!!!」

 

 

 

 

 

(その②に続く)